監修 国立病院機構大阪医療センター 外科・乳腺外科  増田 慎三 先生

HER2陽性乳がんとは

近年の乳がんの研究の進歩によって、HER2(ハーツー)受容体(以下HER2)というタンパク質の存在が明らかになりました。HER2は、細胞の膜を貫く形で細胞の表面に顔を出しており、他に同じような形をした3種類の仲間がいます〔EGFR(HER1)、HER3、HER4〕。EGFR、HER2、HER3、HER4の4つをあわせてHERファミリーといいます。
HER2は正常な細胞にも存在しますが、一部の乳がん患者さんのがん細胞では正常細胞に比べてHER2が多くみられることがわかっています(HER2過剰発現)。また、HER2の遺伝子が多くなっていることがあります(HER2遺伝子増幅)。このような、HER2が多くみられる乳がんをHER2陽性乳がんといいます。
HER2陽性乳がんでは、このたくさんあるHER2が、がん細胞の増殖に関係していると考えられています。そのため治療をするときには、HER2の働きを抑えて、がん細胞の増殖を防ぐことが大切です。

HER2は仲間と ペアになって がん細胞を増殖させる シグナルを出し、 その結果 がん細胞が 増えていきます。

本サイトでは、「タイケルブ錠250mg」(以下、タイケルブ)を服用される患者の皆さまとそのご家族に向けて、タイケルブによる治療についてご理解を深めていただき、適切にご使用いただくための情報を提供しています。 医学的な判断、アドバイスを提供するものではないことをご理解ください。 タイケルブの服用に関しては、必ず主治医の指示に従っていただくことが大切です。治療等に関するご質問は主治医または薬剤師にご相談ください。
Tykerb.jp 患者さまとご家族の方へ