- 高頻度で発現します。
- 多くの場合、早期に止瀉剤を投与することで対処可能ですが、特に脱水、腎障害や電解質異常を伴う場合では、重篤な症状に至ることがあります。
- 患者に、本剤による下痢の特徴、症状について、事前に十分な説明をし、1日4〜6回以上の排便回数の増加が生じた場合は来院するよう伝えてください。下痢の発現後、すぐに止瀉剤を服用するよう、また、水分も同時に補給するよう指導してください。
- Grade 2以上の下痢が発現した場合、本剤及び、あるいはカペシタビンの休薬、減量あるいは投与の中止などの適切な処置を行ってください。
下痢は、本剤とカペシタビンとの併用療法(国内第Ⅰ/Ⅱ相試験、海外第Ⅲ相試験)及び単独療法(国内第Ⅱ相試験)において、65〜77%に発現しました。
下痢の発現時期は、海外第Ⅲ相試験では、9日目(中央値)、持続期間は7日間(中央値)でした。
国内臨床試験(単独、併用)にて認めた下痢は、主にGrade 2以下でした。
臨床試験における下痢関連事象(有害事象)の発現状況
![[表]臨床試験における下痢関連事象(有害事象)の発現状況](../images/tykerbInfo/fukusayo/geri/fig1.gif)
カペシタビン併用療法における下痢発現のヒストグラム(海外第Ⅲ相試験)
投与開始後約3週間以内に初回の下痢が発現した症例について以下に示します。下痢の発現例数128例のうち、投与開始後22日までに発現した症例は93例でした。
![[表]カペシタビン併用療法における下痢発現のヒストグラム(海外第Ⅲ相試験)](../images/tykerbInfo/fukusayo/geri/fig2.gif)
発現頻度が高いため、事前に以下について患者に十分説明してください。
- 服用後排便パターンの変化に注意し、本剤による下痢と思われる症状が出たら、止瀉剤を服用するよう指示する。
- 止瀉剤を服用しても症状が軽減せず、NCI CTCAE1) Grade 2以上の症状(1日4回以上の排便回数増加)である場合はできるだけ早く来院するよう指示する。またその間、十分な水分の補給をする。
- 服用開始後、患者日誌※に下痢の発現時期、止瀉剤服用時期などを記録しておくこと。
- ※:患者日誌「タイケルブ®(ラパチニブ)を服用される方へ」を別途作成しております。
医師、患者本人ともに、本剤投与前の排便パターン(頻度、便の状態等)を把握しておいてください。
本剤投与開始後の変化を確認するために必要です。
患者来院時、発現した下痢についてのアセスメントを行い、NCI CTCAE1) ver. 3.0に基づきGrade分類してください(下記の表参照)。このGrade分類に基づき、以下のような対処を行ってください。
- 止瀉剤の投与
- 電解質及び水分の補給
- 電解質及び水分の経口、又は静脈内投与
- (改善されない場合)タイケルブの休薬、減量
詳細は下記の「4. 下痢の詳細なアセスメントと対処方法」を参照してください。
対処方法は、海外カペシタビン併用第Ⅲ相試験(EGF100151)ならびに国内カペシタビン併用第Ⅰ/Ⅱ相試験(EGF109749)に用いたタイケルブ及びカペシタビンの休薬・減量基準、及びASCOのRecommended Guidelines for the Treatment of Cancer Treatment-Induced Diarrheaを基にGSK(英国)が専門家の意見を受け作成し、本邦向けに一部改変しました。
下痢の重症度とGrade別の対処法
![[表]下痢の重症度とGrade別の対処法](../images/tykerbInfo/fukusayo/geri/fig3_b.gif)
引用文献
1) Common Terminology Criteria for Adverse Events(National Cancer Institute, http://ctep.cancer.gov)



